無知

残念ながら、

勉強すればするほど、

自分の無知を思い知らされる。

仏教が朝鮮に入ってきたころのことを、

高校講座世界史で学んだ。

何もしらないのだ。

保元平治の乱を日本史で学んだ。

何もしらない。

唖然としている。

高校時代、日本史は100点をめざして勉強していた。

知ってるつもりだった。

高校では教えていたのだが、

恐ろしくなった。

どんな顔をして教えていたのかと。

74歳になろうとしている。

教える仕事をした。

中国語を教え、日本語も教えた。

生徒より少し知っていただけだった。

今思えば。

やがて死のうとしている。

無知のままで終わりたくない。

菅原文太さんが亡くなる前に言った言葉、

「朝に道聞かば夕べに死すとも可なり」。

俺も真似なければ。