一冊の本

人生には自分を変えたであろう

さまざまな本があった。

しかし75歳になろうとしている今、

たまたま昨日見つかった1冊の本が

自分の変わる動機になったのではと思うと

何が自分を変えるか、その時には分からないものだ。

その本を見つけたのは18歳の時だった。

高校3年の時に、本屋でその本をちらっと立ち読みした。

はっきりした記憶ではないが、その時唯一はっきりしてるのは

母が後家運ということだった。

後家の意味も知らかった。

しかし母の後家運は気になっていた。

作者は野末陳平、その人が何者かもその時は知らかった。

しかしその本を読んで中国に興味を持ったことも確かである。

中国哲学を知りたくなっていた。

大学に入学して1年生の時に、父親が亡くなった。まだ50歳にもなっていなかった。

その時母の後家運が事実だったとすぐ思った。そしてその本を深読みするようになった。そこには中国の老荘思想に触れていた。老荘思想を学びたいと思った。大学1年の時だった。その本とは「姓名判断入門」。その再販本が今手元にある。読み返してみようとしたが、もう目が受け付けない。読む気がしないのだ。しかし、もう一度読みたいとは思った。徐々に読んでいくつもりだ。