その日友人の誕生日だった。
友人は友達二人も連れて来た。
広東飲茶のレストランで、かねてから行きたいと思っていたが。
行ったのは初めてだった。
座って少し料理を注文してから、ワインの値段に驚いた。
俺の宿泊しているホテルの数日分だった。
驚いて、場所をかえることを提案した。
そして台北の庶民の食堂街円環、俗に圓山公園という食堂街で火鍋を食べた。
ここはその友人が会社の食事会で俺を最初に連れて行ってくれた火鍋店だった。
ビールはただのように安かったのでそこでの食事は安心して食べることができた。
外国で知らないホテルでディナーを食べることの怖さも知った誕生会ではあったが、
やがて50年になるその日の事を覚えているだけでも貴重な懐かしい思い出になったのだろう。12月4日になれば、毎年そのことを思い出す。来年で50年になるのか。
昭和26年兎年生まれのそのひとも72歳になるのか?