12月4日になれば、
あの日の台北を思い出す。
その日、私は念願の中国服を着た。
当時市場で200元で買った服だった。
その服をホテルのおばあさんに見せたら、そんな値打ちはしないということだった。
当時、その服を着ている人はあまり見なかったが、京劇を見に行った時は、来ている人たちがいた。
しかしその服はその後役に立った。
大学祭や高校文化祭で占いをしたとき、それを着用して占うと、なぜか見てもらいたい人が集まって来た。
さて本命は、この日友人の誕生日だった。
私がホテルレストランにその人と友人たちを、そのホテルレストランの広東飲茶にごちそうをした。しかし、初めてのレストラン、ワインの値段を見て、驚いた。
ワイン1本の値段がその食事代よりずっと高かったのだ。
ちょっと食べて、場所を変えることをお客さんに相談すると、それでいいというので、
圓環の火鍋屋に場所を変えて食事をした。ここではビールが1本20元ぐらいだった。
そのことを毎年12月4日になると思いだす。その友人んも、その時は23歳。
私も26歳だったが、その人も今日は71歳になっただろう。
それが俺の12月4日の心情でもある。