知らない人に・・・

昨日昼頃、プール行きのバス乗り場まで歩いていた。

前を歩いている奥さんの靴紐がほどけていたので、

後ろから「靴紐がほどけていますよ」と声をかけた。

そして歩いていると、その奥さんが後ろから声をかけた。

「いつも駅で本を読んでいる人ですよね」と。

びっくりした。駅まで30分の場所である。

時間も6時間ぐらい違う時間に、俺の駅読書を見た人がいるのかと。

75歳を過ぎた人のようだった。

朝の6時半の駅での読書。

そんな姿も記憶にあるひとがおるということが、

怖かった。

監視カメラではなくても、誰かの目があるのだということが。

プールで黙々と泳いでいる俺の姿に、見知っているひともいるのだろうと。

その駅読書もこの数日はやっていない。

1時前のバスで行くことにしたので。

昨日はそのバスに乗る前に「吉川英治 自筆年譜」を全部読み終えた。

夜は吉川英治の人生を思い浮かべつつ「三国志」「水滸伝」を、

YOUTUBEで聞いた。

朗読の文章に、吉川英治が見えた。