北京語

俺が惚れたものは、

と考えさせられながら、この番組を見た。

中国文芸 2019年6月28日放送の

戯曲を題材にした歌曲。

聞きながら身体が震えるように感動する。

俺は北京語に惚れtことを。

たぶん台北で出会ったのだろう。

京劇を見に行った時に。

いちおう中国語を教える仕事をした。

とても辛かった。

俺の中国語は北京語にはるかに届かない言葉だった。

理想の北京語の発音を心に思いながら、

俺の口から出ることばは、真似だった。

俺の日本語も嫌だ。

俺は日本語も教えたのだ。

今、生徒達にすまなかったといいたい。

そしてこの番組を見ている。

せめてものことは、

北京語の美しさに出会ってよかったということ。

あと数年で俺も消えてゆく。

自分の言葉の成長はなくても、耳を鍛えることはできるだろう。

せめて北京語の何かがわかるようになって死んでいきたい。

菅原文太さんの言葉ではないが

「朝に道を聞かば 夕に死すとも可なり」

美しい北京語を聞いた。

美しい沖縄言葉を聞いた。

美しい江戸弁を、美しい薩摩弁を。

近づけばいいのだ!マスターしなくても?

そう思わないと生きていけない。