東京ビックリ物語

秘密のケンミンショーで、

関東3県の人たちが、東京で何にびっくりしたかを語っていた。

自分が東京で何を見たのか、思い出そうとしている。

大学受験で東京に行ったのが、初めてだった。

東京駅に母が案内を依頼した人が迎えに来ていた。

母が二人の人に頼んだので、二人来ていた。

それをまず思い出した。

そして今、東京で感じたことを思い出した。

下宿をして、ごはんのおかわりをしたとき、

下宿のおばさんが「うちはおかわりはしていません」、これが俺の東京ショックだった。その後、近くの東芝電気屋さんでテレビを月賦で買おうとしたとき、保証人がいなかった。電気屋のご夫婦が保証人になってくださった。この時は、東京の人情に感動した。東京で嬉しかったこと、都電があったことだった。これは鹿児島で市電になじんでいたので嬉しかった。ずっとあとになって、デパートでアルバイトをした。新宿の小田急デパート、昭和44年だった。東京生活をしてから3年目だった。そのデパートの社員休憩室での女性の喫煙している姿に、東京の女を感じたことははっきり覚えている、

その女性のその時の恰好、表情まではっきり思い出すことができる。赤いチャイナ服を着て、足を組んで喫煙していた、そのチャイナ服の割れ目というのか、太ももが露わに見えている姿にドキッとした。これが東京の女かと思った。横浜崎陽軒のシューマイを販売しているお姉さんだった。東京驚き、やはりあのお姉さんを見た時だったかもしれない。