高校一年生の時の俊一先生が来られた。
場所はえびのだった。
黒塗りの公用車で来られたので、先生は偉かったのだろう。
公用で来られた先生が、わざわざ会いに来られた。
焼酎好きの先生だった。
先生と食事をした。
現況を訊かれた。
「仕事を辞めました」と言うと、先生は絶句。
厳しかったときの顔をされた。
先生が公用車で帰られるところを見送った。
転勤を拒否して辞職した自分の半生をした。
来月から給料は来ないのだと。
家族ががっかりするだろうと思った。
後悔した。収入はどうするのか?と。
株では間に合わない、ロト6も当たらない。
眼が覚めてからしばらく考えた、収入は?
ああ、年金があったと。
数学教師の担任は早くに亡くなっている。
厳しかった夢の中の先生、会いに来られたのだろうか?