お茶の水

50年以上昔の学生時代から、

お茶の水という言葉には、

憧れていた。

大学受験に鹿児島から寝台列車で行くとき、

中学校時代の同級生に会った。

一緒に行った武憲君はその人と同じクラスにもなったようで、

その寝台車で彼はその女性と話し込んでいた。

その人はお茶の水受験に行くところだった。

私たちも受験生だったが、その女性に私も魅力を感じた。

18歳の時だ。

お茶の水、ずっと俺も憧れていた。

お茶の水にかお茶の水大学の学生にか。

その15年後、初めて中国に留学をした。

そこにお茶の水の学生も来ていた。

俺は一瞬彼女に惹かれた。

そして40日間の短期留学の最終の日に、

その女性に恋ごころを告白した。

そんなことさえ思い出すお茶の水という地名だ。