良和の両親の香典かと思ったが
嫡子の彼ははっきり言わなかった
たくさんの人が並んで彼に香典のようなものを預けていた
俺は何かわからなかったので、何も渡さず
挨拶だけですました
その後も香典なのかと参列者に聞いたが
誰もはっきりは知らなかった
場所がデパートの地下のような処だったので
香典袋はいつでも買えるとは思ってはいた
友人達もたくさんいたのだが
覚えていたのは高校時代に社長とあだ名があった
その後大ホテルの社長をしたT君だけだった。
なぜT君がと思ったが、同じ大学だったので、鹿児島県人同士で知り合いだったのだろうと思った。