司馬遼太郎を語る

もちろん武田鉄矢さんだ。

竜馬がゆく」と出会ったときの話から、

海援隊を作ったときの話。

熱弁だった。ユーモアもある。

見事な芸人でもあるし、立派な講演になっただろうと

感激して聞いた。

司馬遼太郎記念館での講演を元に語る、

「今朝の三枚おろし」。

この本を読んで人生が変ったという武田さん。

同じころ俺も「竜馬がゆく」を読んだ。

俺も大感動のその本との出会いだった。

しかし、今日まで高知には行ったことがない。

桂浜にいつかは行こうと思っていたのだが。

青春の俺が旅立ったのは萩だった。

松下村塾だった。

吉田松陰こそ俺の生きる指針だった。

70年の人生、よく潰れなかったと思う。

吉田松陰に導かれていた。

彼を思うことで奮起してきた。

俺の尊敬する吉田松陰は右翼的松陰ではない。

彼が牢獄で囚人たちを教育したということだった。

囚人たちにそれぞれの方法で教育したということ。

高校時代学校教育に苦しんでいた。

「そうではない、そうではない」と思いながら、

高校時代を送った。

先生が吉田松陰なら私をどう指導してくれるのか?

本気で考えて高校生活を送っていた。

興味ある勉強はラジオ講座で学んだ。

NHK高校講座で笠原先生の日本史、大河原先生の現代国語。

旺文社大学受験講座で古典を学んだ。

小西甚一先生がおもしろかった。

漢文は二松学舎大学の、名前はどわすれしたが、あの先生。

それが救いだった。

そんことをも思い出させてくれた武田鉄矢さんの話。

血圧は大丈夫だろうかと思うぐらい興奮している。

そして今小沢昭一の「アメリカについて考える」を聞いている。

5時だ、やがて出発。

また睡眠不足になっている。