聞き始めたのが12時だった。今12時半。
感動しているのである。しびれているのだ。
起きて、ここに書き込んでいる。
鹿児島県に奄美群島があることが嬉しいと思った。
おれは1970年の沖縄の旅以来沖縄に夢中になった。
何度も沖縄に行った。
奄美群島は通り過ぎただけだった。
しかし50年前に奄美群島の民謡のレコードは聞いた。
そして求めた。沖永良部も徳之島・与論島も。
奄美大島とのかかわりを思い出そうとしながら、
横になっていた。
鹿児島の奄美大島の名前のついたバーに、通った日々を思い出した。
短い期間ではあったが、自腹でそのバーに通った。
臨時収入の仕事をしていた時だ。
5000円持ってその店に通った。まだ20代の初めだった。
沖縄から帰ってきてから、すぐの頃だったかもしれない。
5000円握って、俺がその人に会いに行っていたことがあったのだ。
奄美大島との関りで、そのことを思い出した。
かおりさんという人だった。
あるときかおりさんが打たれて顔がはれ上がっていたことがあった。
鈍感な俺は、お客に暴力をされたという彼女のことばをそのまま信じていた。
ひどい男がいるものだと思っていた。しかし、その後気付いたのか、彼女を殴ったのは彼女の彼氏だったと。その店のバーテンをしていた人だった。俺はそこに飲みに行くのをやめて、福岡に行ったのだろうと、今思う。あれも俺の一瞬の恋だった。
そのかおりちゃん、もう70歳にはなっているだろう。あのバーテンさんと結婚したのだろうか。奄美大島民謡が、そんな思い出を誘い出してくれた。